「馬鹿にされたくないから人前で話さない」それは、感情に支配されているから。
「理解してもらいたいから人前で話す」それは、意志の力を使えるから。
本ブログ備忘録VOL.8「意志スイッチ」では、人生を切り拓くためには感情に支配されずに、感情⇒意思のスイッチをもつことが大切だと申し上げました。ただし、人間は感情の動物です。組織の関係性においては感情の要素が大きく影響することは避けられません。
成功循環モデル
MIT(マサチューセッツ工科大学)組織学習センター共同創始者であるダニエル・キム氏が提唱した「成功循環モデル」を紹介します。
➀関係性の質~心理的安全性が確保され、組織メンバーの人間関係が良くなる。
②思考の質~メンバーの主体的、建設的なアイデアや提案が生まれる。
③行動の質~主体的な提案は自発的な行動を生み、良好な人間関係は助け合いを生む。
④結果の質~質の良い思考と行動が良好な結果を生む。さらに関係性の質が良好になる。
成功循環モデルは最初に➀関係性の質があり、②③が生まれます。そして、④結果の質に繋がるのです。
一方で、失敗循環モデルは、④から始まり①②③に進みます。人間関係が悪い状態で、結果の達成圧力が最初に強く加わると、果たしてどうなるのか。一方通行の指示命令が多くなり、やらされた感に満ちたチームが生まれ、①関係性の質が悪くなります。その結果、チーム内では疑心暗鬼、無関心、無責任に。これでは、④の結果の質は得られないことになります。
少し前に、某中古車販売大手企業の不祥事と、組織風土が明るみに出ました。たとえ、短期的に好業績があげられていても、良好な人間関係や組織風土が築かれていない企業は、いずれ破綻するのだと思います。一方、長期的に成功するすべての組織には、良好な人間関係と組織風土が育まれています。
あなたのチームはどうですか?まずは人間関係ファーストです。