こんにちは。現在、トンボ飲料では社内報「とんぼ通信」を年に4回発行しておりますが、その一部をブログにて公開いたします。ぜひご覧ください。
今年10月に新たな設備を導入したパウチライン。新設備について、製造スタッフに詳しく伺いました。
パウチラインの新工場設立から7年 新設備導入
パウチラインの新工場設立から7年が経とうとしておりますが、2024年度のオーバーホール(点検)期間に合わせて、包装室にパラレルリンクロボットを導入させていただくことになりました。
パラレルリンクロボットの機能
パラレルリンクロボットとは、ピッキング作業などで活躍する産業用ロボットです。
この設備の中にはコンベアベルトが2本並列しており、上部にはアームが3本付いています。このロボットは片方に流れてくるパウチ製品を「姿勢を直し」「一定の間隔を保ちながら」もう片方のコンベアに移送させる働きをします。ロボットの手前に画像検査を行うカメラが設置されており、OK品(重なりが無く、表裏が正しいもの)のみを1つ目のアームが吸引しに行きます。パウチが360度どこを向いていようが、移送後は正しい向きに直してくれるのがありがたい。
対象物であるパウチ製品の座標も認識しているので、1つ目のアームで拾えないものは他のアームが拾います。わたしより圧倒的に速く、圧倒的に賢いですね(笑)この働きにより、搬送コンベア上で製品が詰まるリスクを最小限にできます。
そもそも軟包材であるパウチゼリーという製品は個体で形状も微妙に異なり、殺菌機から搬送ラインに搬出されるときの向きも不揃いになりがちなので、搬送途中で製品同士の間隔がバラバラになってしまうことがよくありました。この設備がもたらす搬送上の恩恵は非常に大きいです。
パラレルリンクロボット最大のメリット
色々と機能について語りましたが、このロボット導入による最も大きなメリットはズバリ省人化です。搬送時のパウチ製品の整列について、場合によっては従業員の手を借りているのが現状でしたが、今回の設備導入によって人員を削減できます。
人材の確保も年々厳しくなる昨今、省人化というのはこの業種の大きなテーマと言ってよいでしょう。これに大きく貢献できるのがパラレルリンクロボットなのです。今後の活躍が楽しみです。