5月8日にコロナ感染症は5類指定を受け、一応の節目を迎えました。
この3年余り、人と人は物理的な距離をとり直接交流を避けてきました。そのため、不要不急の外出や国内外の出張、外食、イベント、スポーツ大会などなど、すべて自粛を余儀なくされました。そこで、これらを補ってきたのが「オンライン交流」です。
物理的距離を感じない交流
さて、私には富山市をビジネス拠点とする友人がいます。先日、彼がフェイスブックでアフターコロナの明るいニュースを伝えてくれました。カンボジアのプノンペンでアップルパイショップ1号店を開店したというのです。私も含め多くの友人がこの快挙を祝ってコメントを届けました。実は、その中の一つに懐かしい友人の名前を発見しました。彼はかなり前からプノンペンに進出し、高級和食店として大成功したと聞いていました。そのコメントは、「開店おめでとうございます。近くですので買いに行きますね。」というものでした。
まず私はプノンペンでの二人の活躍に感動を覚えました。しかしそれ以上に感動したことがあります。それは物理的な距離をものともせず、リアルタイムで交流できること。まるで富山市内で、西町の友人が環水公園の友人を祝っているような感覚です。
知識社会への移行
ICTにより情報が容易に共有できる知識社会に、我々はすでに置かれています。
ところが日本はどうでしょうか。かつて大成功した工業社会からの移行が進まず、デジタル化で周回遅れになっているとの指摘があります。デジタルという潮流は、深層では進行していたのですが、コロナ禍を経て一気に表層に押し出されたのではないでしょうか。
テレワークやリモート会議、ウェビナーなどコロナ禍で生まれた新しい働き方が多くあります。これらには改善の余地もあります。しかしながら使い方次第では、物理的・時間的・経済的な距離を無くす効果をもちます。プノンペンもニューヨークもご近所も関係ないのです。ちなみに、このブログも私が執筆し、編集は遠く離れた社員がリモートワークで担当しています。
「自走する」組織風土へ
コロナ後もこの効果をますます活用したいと思います。
その為に必要なことは、「管理する」から「自走する」へ組織風土を変えること。個々が主体性をもって行動できることだと考えています。